面接が得意な人の特徴

面接で「幼稚な人」と思われていないだろうか

面接が得意な人の特徴 「最も優れた組織は、軍隊である」と言われるように、組織が1つの目的に向かって活動する以上、「個性」は、重要なものではありません。学生時代の自由度が高ければ高いほど離職率が高まるのは、とても自然なことです。何度も離職を繰り返してしまう方の中には、「自由・個性」を大切にしたい方がたくさんいらっしゃいますが、特殊な仕事を除くと、組織活動に従事することが求められます。どうしても個性を大切にしたい方は、トラック運転手のように一人で仕事をする職業を選ぶことです。一定の業績を達成していれば、それほど高い規制を受けない仕事は、けっこうあります。

中途採用の面接をしていると、学歴に関係なく「子供」のような人を良く見かけます。面接をしていると、人当たりも良いですし会話もできますが、中身が空っぽです。退職した理由を聞いても、まるで現実味を感じず、作り話をしているかのようです。このような方は、理想的な世界を描き過ぎていて、現実を受け入れられず、逃避しています。この傾向は、職業を転々とされている高学歴な方に非常に良くみられますが、科学や学術の世界と営利世界はまったく違います。組織を分析して欠点を探し出し批評するのではなく、「欠点を改善するために、まずは人間関係を構築し、自己犠牲を伴いながらも労力を支払っていく」ことができないのなら、実業界では何の意味も持ちません。

転職を繰り返していった結果として、「自分に適した職業にたどりつく」のであれば、良い転職になりますが、大半の人がそうならないのはどうしてでしょうか。それは「職業世界にないものを求めている」からです。消費者と生産者の2つの立場を混同してしまっています。これは子供たちが「見たものになりたがる」かのように幼稚な姿に見られてしまいます。良い転職は、「自分が顧客に提供できるものを明確に持っているときだけ」です。顧客の欲求を満たせるかどうかが、仕事において第一に重要なことですが、具体的に面接で示せる人がとても少ないのが現実です。「興味があります」と言うわりに、ネットで調べればすぐに分かるようなことさえ知らないようでは、子供のように興味が移り変わる人にしか思えません。